夏を万全な体調でむかえる為の梅雨の食養生
梅雨の季節がやってまいりました。体調が崩れやすく不安定な気候が続く梅雨は、中医学において脾胃(消化機能全般を指す)にもっとも負担がかかる季節と言われており、さらに【水滞=水分代謝不良】に悩まされる季節と言われています。
そこで、今月は夏を万全な体調で迎える為に、梅雨の食養生を中医学の観点からお話させて頂きたいと思います。
梅雨時に体に適した『食』
(1)温かく消化の良い物を…中医学では脾胃は湿気に弱いとされており、梅雨の湿気により消化機能の低下、水分代謝不良などが多くなります。生ものや冷たい物は胃腸に負担をかけるためお刺身や生野菜も火を通したほうが良いようです。
(2)湿気を除く食材…はと麦、とうもろこし、うり類には利尿作用があります。また、生姜、唐辛子、こしょうなどの辛味は適度に食べると脾胃を温め、発汗作用を促します。
(3)消化機能改善の食材…インゲン豆、とうもろこし、はと麦、山芋などが適しています。
(4)雑菌による食中毒予防に…梅雨は菌が繁殖しやすいので、特に注意が必要です。梅干しや生姜、わさび、紫蘇などは抗菌作用があり、特に梅干しには滞りがちな代謝を助ける働きがあるので、この時期にはかかせません。
(5)甘い飲み物の摂りすぎには注意…中医学では甘味を適度に摂取すれば、脾胃を元気にすると言われています。梅雨時は脾胃が疲れているのでついつい甘い飲み物ばかりを摂りたくなりますが、水分が体に滞るので水やお茶を摂るといいようです。
以上、日常の生活で身近なポイントをいくつかご紹介しましたが、中医学に限らず、全ての食材をバランス良く食べることが重要です。
サンパーク整体では全身の水分代謝をスムーズにしたり、疲労の解消を目的とした施療も行っておりますので、食養生と合わせて是非施療を体感してみてください。