1ヶ月に200時間立ちっぱなし、重い鍋やお皿を運んで動き回っていて、姿勢がどんどん前傾してしまった。慢性的な疲れもヒドく、寝ても疲れがとれない。
【20代女性 サービス業】
昔から姿勢は良くない方、運動も嫌いでやらなかったので姿勢を維持する筋肉は全体的に弱い。
今の飲食業についてから毎日重い鍋や皿を運ぶので首肩回りや背中の筋肉が硬くなってしまった。もともと腹筋が弱く腹圧が弱いので重い物を持っていると姿勢が前側に潰れてきてしまう。
猫背姿勢で肩甲骨の間にある背骨の胸椎部は椎間関節の動きが悪くなり、柔軟性を失い胸椎の後ろへの弯曲(後弯)がヒドくなっていた。
仕事が終わったあとも家に帰ってゲームやスマホを長時間操作するので猫背姿勢に拍車がかかり慢性的に固まってしまった。
最近は呼吸が浅くなってしまい、体や脳が慢性的な酸欠の状態、仕事や日常生活でもすぐに疲れやすくなってしまって。何をやってもやる気が出ない。
意識して良い姿勢がとれるようにするのではなく、無意識でも良い姿勢がとれるように施療していく。
最初に体を見たときは立っている状態で上半身が右傾き、右肩は右前方へ捻じれていた。左首~肩にかけて僧帽筋や肩甲挙筋の緊張や痛みも強く頭痛もあり。左右の大腿部の裏側の筋肉(ハムストリングス)と前側の大腿四頭筋の緊張が強い。骨盤のおしり側にある仙腸関節は左右ともに緩い状態、お腹にも力が入らず、立っていても軸がとれないの。右膝は半屈曲して左重心が過度になっていた。
施療は全身の筋肉をほぐしてから左右肩甲骨回りと胸椎の椎間関節の動きを良くする手技、胸郭の動きを良くして呼吸がしやすい状態にする。臀部の緊張をとったあとに仙腸関節を調整、下半身に力が入りやすい状態をつくるとともに骨盤の開きをもとに戻してお腹に力が入りやすい状態へと施療。あとは硬くなった横隔膜や腹膜へのアプローチで前側に引っ張られている上半身をもとの状態へと戻した。
初回の施療で呼吸がしやすくなり顔色も赤みを帯びてきた。首肩や頭痛などの痛みもほぼ消失、上半身も力を抜いた状態で骨盤の上に自然に乗るようになり、意識しなくても良い姿勢がとれるようになってきた。今でもハードワークになると姿勢が猫背になってくることがあるので、月3回ペースで姿勢調整と疲労改善のメンテナンスを受けにきている。