腰椎下部の先天性の癒着からくる腰痛や臀部痛
【自営業 50代女性】
(症状)
普段からゴルフにテニスと運動をするのが好き。運動前と後のストレッチなどはやっていない。
毎日の仕事でのストレスが大きく、スタッフが少ないのに仕事量だけが増えていく感じ。
腰椎は椎間関節の癒着で可動性がないので、周囲の筋肉はとても硬い。臀部(お尻)の筋肉もガチガチに硬いが、股関節の可動域は何とか確保できている。これで股関節が固かったら腰回りはもっと酷いことになっているはず。自覚的には右の腰~臀部~ハムストリングス(太股の後ろの筋肉)にかけて痛みや違和感がでるとのこと。右の仙腸関節が緩んでいる状態。
痛みに強い(鈍い)のは交感神経が優位な体質だから
腰回りや臀部がガチガチに硬くなっているのに痛みを我慢して運動できるのは、交感神経が優位な体質で、いつも体が興奮している状態になっていて痛みを感じにくい。さらに運動でアドレナリンも出やすくなるので、よけいにその傾向は強くなる。普通の人だったら痛くて運動する気にならない。交感神経が優位な方は仕事や運動に無理がきいてしまう。
施療はマッサージの前に必ず下肢全体のストレッチをして副交感神経を優位な状態にする。
その後に全身をマッサージしてから腰椎が癒着している上下の関節を少しでも可動域を出すように面圧(体に負担の少ない調整法)、周囲の筋肉や靭帯の緊張がとれてきたら仙腸関節を面圧で調整。
股関節も動きの状況を見ながら調整、さらにもう1度軽めにストレッチ。
来店されるのが月に1~2回ほどの為、現状維持という感じだが、整体での施療をしていなかったらギックリ腰や肉離れ頻繁に起きていたと思う。